日本防災士1069936_295727120579242_731951604_n会京都府支部  支部長 田中英樹

防災士制度の誕生の原点となる阪神淡路大震災の惨禍から本年の1月17日で20年を経過いしました。

近年、複雑多岐化を呈する大規模災害の増加と災害の特異性が認められ、超高齢化社会の到来と生活環境に
伴う人々の防災意識の変化が今後の減災対策の方向性を模索していくことが必要であると思われます。

一方、行政の防災対策の充実には財政難と職員数の減少化で対応能力に限界があり、それを補うには府民の皆様が
自らが立ち上がる「地域防災力」であります。その地域防災力を高める担い手の礎となるのが私達「防災士」であると思います。

私達が住まいする京都府は、長年の間、懸案となっていました「京都府支部」設置に有志防災士が、個々に活動されている防災士達に呼びかけ、ここに支部設置の喜びを見ることが出来ました。昔から「災害は、忘れたころにやってくる。」と言われますが、最近は「災害は忘れる前にやってくる」の言葉が正しいように思われるほど大規模災害が発生しています。京都府は、北は京丹後市、南は南山城村と海あり山ありの地形でありますが、それぞれの地域に見合う防災対策に則り、自主防災組織や隣組、そして児童にわたり災害対策指導に努力を必要とされています。

支部を設立したからには私達防災士は、十分な防災意識や知識・技能をさらに充実したものにするためにスキルアップ研修を行い、行政等の関係機関、他支部の防災士との連携を行うために防災士ネットワークの活用を広め、強固な対応力としていきます。

府民の皆様から災害に「頼りになる防災士」「信用ある防災士」さらに「活用される防災士」へと期待に応える防災士として努力研鑽することをここにお誓いいたします。