防災士が自由に意見を交わし、学び、相談し合える場を提供したい。

こんにちは、森本たかしです。
「防災士」と聞くと、何となく“専門家”や“経験豊富な人”というイメージを持たれるかもしれません。
けれど、実際には初めて防災の世界に足を踏み入れたばかりの人も多く、「こんなこと聞いていいのかな?」と不安を抱えている方が少なくありません。
私はこれまで数多くの防災士と出会い、ある場面で印象的な出来事がありました。
ある若い防災士の言葉
数年前、ある防災講座で出会った防災士が、こうつぶやいていました。
「勉強はしたけど、現場に出たら何をしたらいいのかわからない。先輩たちの中に入っていける自信もない」
その言葉に、私はハッとしました。
「資格を取っただけで終わってしまう防災士」を生み出してはいけない。
「現場で頼りにされる防災士」へとつなげていくために、“何でも話せる場”をつくることが大切だと感じた瞬間でした。
自由に話し合えるだけで、防災士は変わる
その後、私は勉強会を開き、年齢や経験を問わず意見を出し合える場をつくりました。
すると、これまで静かだった参加者が、自分の考えや提案をどんどん話すようになったのです。
「聞いてもらえる」
「馬鹿にされない」
「どんな意見も価値がある」
この空気感があるだけで、人は安心して学び、相談し、成長していきます。
その場にいた参加者の表情が、みるみる変わっていったのを私は今でも覚えています。
だから私は、“自由に語れる場”をつくる
防災士は一人では動けません。
だからこそ、仲間との対話や情報共有が、何よりの力になるのです。
- 「こんな現場で困った」
- 「地域でこんな工夫をしている」
- 「他の地域ではどうしてるの?」
そんなリアルなやり取りこそが、防災士を“机の上の資格”ではなく、“命を守る存在”へと育てます。
自由に意見を交わせるネットワーク。
それこそが、次の時代の防災を支える原動力になると私は信じています。
森本たかし
開かれた防災士ネットワーク(仮称) 発起人
防災士(2013年取得)/京都府舞鶴市在住