インカインド支援(非金銭的寄付)を活用した柔軟で持続可能な運営をしたい
を活用した柔軟で持続可能な運営をしたい-1024x576.png)
こにちは、森本たかしです。
防災活動において、私たちは常に「お金に頼らない仕組み」を模索してきました。
なぜなら、資金が尽きたら止まってしまう防災活動では、いざという時に本当に頼れないからです。
そんな中でたどり着いたのが、インカインド支援(非金銭的寄付)という考え方でした。
「持ち寄り」で成立した防災イベント
以前、地域の防災イベントを企画したときのことです。
自治体の補助金もなく、資金はゼロ。
でも、「やるしかない」と覚悟を決め、私はこう呼びかけました。
「手伝える人、できることで力を貸してくれませんか?」
すると――
- デザイナーの方が、チラシを無償で制作してくれました
- ITに強い若者が、イベント専用のSNSを作成
- 主婦の方が炊き出し用のレシピを提供し、材料も地域住民で持ち寄り
- 消防職員の方が、消火訓練の指導をボランティアで引き受けてくれました
それぞれが「自分にできること」を持ち寄っただけで、
お金を一切使わずに、地域に大きな防災の輪を広げることができたのです。
「お金を払う」より、「力を出し合う」仕組みへ
従来のNPOでは、「会費を払う=貢献」という認識が一般的でした。
でもそれだけでは、次第に支える人が限られてしまいます。
私たちはそれを逆転させます。
- 会費はゼロ
- でも活動には積極的に関わる
- 技術・労力・道具・時間…どんな形でも貢献を歓迎
- その貢献は、「記録」「評価」「感謝」の形で可視化される
つまり、お金より「想い」と「行動」が価値になるネットワークなのです。
インカインド支援がもたらすもの
インカインド支援の最大の魅力は、「参加している実感」が得られること。
誰かの役に立っていると感じられる瞬間が、また次の参加の力になります。
そしてもう一つ。
「専門スキルを活かせる場」があることも、多くの人にとってのモチベーションになります。
たとえば…
- デザイナー ⇒ チラシやバナー制作
- 会計士 ⇒ 収支の透明化サポート
- プログラマー ⇒ 会員管理システムの構築
- カメラ好きな方 ⇒ 活動記録や広報写真の撮影
こうした貢献は、すべてが“寄付”として正式に記録・評価されます。
未来を支える仕組みとして
私たちは、「想いをつなげるために、お金は必須ではない」ことを実感しています。
もちろん資金があるに越したことはありませんが、なくても始められる方法はあります。
インカインド支援は、防災士ネットワークに関わるすべての人に、
「自分も役に立てるんだ」という気づきと喜びをもたらしてくれる仕組みです。
柔軟で持続可能なネットワークをつくるために、あなたの“得意”もぜひ貸してください。