ICT・AIを活用し、効率的で透明性のある組織活動を実現する

こんにちは、森本たかしです。


防災の世界は、いまだに「紙と電話と人手」に頼った仕組みが多く残っています。
もちろん人と人とのつながりは大切ですが、情報共有や意思決定のスピード、作業の正確さ、記録の透明性といった面では、デジタル技術の力を使わない手はありません。

私たちは、ICT(情報通信技術)とAI(人工知能)を積極的に取り入れた防災活動のスタイルを確立しようとしています。


現場で感じた「もったいない作業」

私がかつて携わった会員総会の現場では、参加者リストの作成から、当日の受付、名簿の整理、報告書の作成まで、WordにExcel、そして手作業でした。

・総会直前の手直しでギリギリまで印刷
・終わった後に誰が来たかを手入力で集計
・総会書類を郵送で手配
・LINEトークを使った会議で伝達漏れが多発

この作業にかかった労力は、本来“備え”に使われるべきエネルギーを奪っていたのです。


AIとICTで変わる、こんな未来

そこで私たちは、AIとICTの力で業務を大幅に効率化し、「人は人にしかできないこと」に集中できる体制を構築しようとしています。

たとえば──

  • 会員管理:Googleフォームや専用システムで自動登録、更新
  • 会議の議事録:Zoom+AI文字起こしで自動作成、要約
  • 活動の記録と可視化:チャットツールやワークスペースでタスク管理と成果の共有
  • 相談窓口:チャットボット+AIによる一次対応、よくある質問の整理


透明性と信頼を、AIがサポートする

また、AIやICTは「不透明になりがちな意思決定や作業分担の見える化」にも大きな力を発揮します。

・「誰が何をしたか」が記録され、貢献が正当に評価される
・「なぜこの決定がなされたのか」が履歴として残る
・「伝え忘れ」や「聞いていない」がなくなる

こうした情報の見える化によって、ネットワーク全体の信頼感と納得感が高まり、参加者が安心して関われる組織になると私たちは考えています。


AIは冷たい? いえ、温かくなるための道具です。

AIは人間に代わるものではありません。
人を効率よく“支える道具”です。
雑務を減らし、平等な場づくりを促進し、本来の目的である「命を守る」活動に集中できる体制をつくる。

そして、AIを使うからこそ、時間に余裕ができ、心のゆとりが生まれ、支え合うコミュニケーションが活性化するのです。


次の一歩は、デジタルと人の融合

私たちは、AIやICTを「冷たいもの」ではなく、「人の温かさを引き出すツール」として活用しながら、次世代の防災士の活動スタイルを切り拓いていきます。

あなたの経験と知恵、そしてこの技術の力で、一緒に未来の防災を作りませんか?

森本たかし
開かれた防災士ネットワーク(仮称) 発起人
防災士(2013年取得)/京都府舞鶴市在住