防災士資格を取得したものの、
「何から始めればよいのかわからない」
「活動する場所がない」
「団体に所属しないと活動できないのではないか」
「地域で防災を伝える自信がない」
そう感じている方は少なくないと思います。
しかし、防災士の活動は、特別な場所や大きな組織がなければできないものではありません。
防災士は、一人でも活動できます。
家族に防災を伝えること。
近所の人と災害時の備えについて話すこと。
ハザードマップを確認すること。
非常用トイレや水の備蓄を見直すこと。
SNSやブログで防災情報を発信すること。
小さな勉強会や防災講座を開くこと。
これらも、すべて防災士としての大切な活動です。
防災士の活動は、身近なところから始められます
防災士になったからといって、いきなり大きな講演会を開いたり、行政と連携した事業を始めたりする必要はありません。
まずは、自分の暮らしの中でできることから始めれば十分です。
たとえば、自宅の防災用品を確認する。
家族と避難先を話し合う。
近所の危険な場所を確認する。
地域のハザードマップを見る。
災害用トイレを実際に使えるか確認する。
こうした小さな行動が、防災士としての第一歩になります。
防災は、知識を持っているだけでは広がりません。
自分でやってみること、身近な人に伝えること、続けることが大切です。
団体に所属しなくても活動できます
防災士として活動するには、必ずどこかの団体に所属しなければならないと思っている方もいるかもしれません。
もちろん、地域の防災団体や自治会、ボランティア団体に参加することは大切な選択肢です。
仲間と一緒に活動することで、学べることも多くあります。
しかし、団体に所属しないと何もできないわけではありません。
個人でできる防災活動もたくさんあります。
ブログを書く。
SNSで発信する。
家族や友人に伝える。
職場で防災の話題を出す。
地域のイベントで小さく防災を紹介する。
防災グッズを試して感想を共有する。
災害時に役立つ言葉をわかりやすく説明する。
こうした活動も、地域の防災力を高める大切な取り組みです。
まずは「今日できること」を一つ決める
防災士として活動したいと思ったら、最初に大きな目標を立てすぎないことも大切です。
「地域全体を変えなければ」
「講師として活動しなければ」
「行政と連携しなければ」
そう考えると、かえって動き出せなくなることがあります。
まずは、今日できることを一つ決めてみましょう。
・家の備蓄水を確認する
・災害用トイレを1セット購入する
・家族と避難場所を話す
・ハザードマップを開いてみる
・停電時の懐中電灯を確認する
・防災について短い投稿をしてみる
・地域の防災訓練の日程を調べる
小さな一歩で構いません。
防災士として大切なのは、完璧な知識を持つことではなく、行動を始めることです。
発信することも防災活動です
防災士の活動というと、講習会や訓練をイメージする方が多いと思います。
しかし、発信することも大切な防災活動です。
たとえば、
「台風前にベランダを片付けましょう」
「災害用トイレを備えておきましょう」
「停電時にスマホだけに頼らないようにしましょう」
「避難とは避難所に行くことだけではありません」
「猛暑と停電が重なったら、無理に自宅で耐えないでください」
このような短い発信でも、誰かの行動を変えるきっかけになります。
防災は、難しい専門用語だけでは伝わりません。
暮らしの言葉で、身近な例を使って、わかりやすく伝えることが大切です。
防災講座や勉強会は小さく始めてよい
防災士として講座や勉強会を開きたい方もいると思います。
その場合も、最初から大人数を集める必要はありません。
家族に話す。
友人に話す。
職場で10分だけ話す。
地域の集まりで少しだけ紹介する。
SNSライブや動画で短く話す。
このような小さな形から始めて大丈夫です。
テーマも、難しいものでなくて構いません。
・災害用トイレの使い方
・家庭の水の備え
・停電時の明かり
・在宅避難の考え方
・ホテル避難という選択肢
・熱中症対策
・ペット同行避難
・防災リュックの見直し
身近なテーマほど、聞く人に伝わりやすくなります。
防災は「怖がらせる」より「行動につなげる」
防災を伝えるときに注意したいのは、必要以上に不安をあおらないことです。
災害の危険を正しく知ることは大切です。
しかし、怖い話だけでは、人は動けなくなることがあります。
大切なのは、
「だから、今日これをやってみましょう」
「まずはこれだけ確認しましょう」
「家族でここを話し合いましょう」
と、具体的な行動につなげることです。
防災士の役割は、不安を広げることではありません。
備えるきっかけをつくることです。
自分の得意分野を生かす
防災士の活動に、決まった形はありません。
話すのが得意な人は、防災講座や勉強会が向いています。
文章を書くのが得意な人は、ブログやSNSで発信できます。
ものづくりが得意な人は、防災グッズの使い方を紹介できます。
地域活動が得意な人は、自治会や町内会と連携できます。
子育て経験がある人は、子どもや家族向けの防災を伝えられます。
介護や福祉の経験がある人は、高齢者や要配慮者の防災に力を生かせます。
防災士一人ひとりに、得意なことがあります。
無理に誰かと同じ活動をする必要はありません。
自分の経験や得意分野を生かして、自分らしい防災活動を始めればよいのです。
日本防災士ネットワークで大切にしたいこと
日本防災士ネットワークでは、防災士一人ひとりの自主的な活動を大切にしています。
誰かが上に立って命令するのではなく、それぞれが自分の地域や暮らしの中で考え、行動する。
必要なときには知識や経験を共有し、互いに学び合う。
年齢、肩書き、所属、経験年数に関係なく、フラットにつながる。
そのような関係を広げていきたいと考えています。
防災士は、一人でも活動できます。
そして、必要なときにつながることで、その活動はより広がります。
今日から始められる防災士活動
最後に、今日から始められる防災士活動をまとめます。
・自宅の水と食料を確認する
・災害用トイレを備える
・ハザードマップを確認する
・家族と避難先を話し合う
・停電時の明かりを準備する
・防災についてSNSで一つ発信する
・地域の防災訓練を調べる
・防災グッズを実際に使ってみる
・身近な人に防災の話をする
・自分の得意分野でできる防災を考える
どれか一つで構いません。
防災士としての活動は、特別な場所から始まるものではありません。
今日の暮らしの中から始めることができます。
最後に
防災士資格は、取って終わりではありません。
家庭で生かす。
地域で生かす。
発信で生かす。
講座や勉強会で生かす。
災害時に必要な判断につなげる。
生かし方は、人それぞれです。
大切なのは、自分にできる形で一歩を踏み出すことです。
防災士として活動したい方へ。
まずは、今日できることから始めてみてください。
小さな行動が、家族を守り、地域を守る力になります。