玄関まわりを片付けて避難しやすくしよう

今日の「今日できる防災」は、玄関まわりの片付けです。
災害が起きたとき、家の中から外へ出るために必ず通る場所があります。
それが「玄関」です。
地震、火災、大雨、台風などで避難が必要になったとき、玄関まわりが散らかっていると、すぐに外へ出られないことがあります。
靴がたくさん出しっぱなしになっている。
傘や荷物が倒れている。
段ボールや買い物袋が置いたままになっている。
ベビーカー、自転車用品、掃除道具などで通路が狭くなっている。
普段は少し不便なだけでも、災害時には大きな危険につながることがあります。
避難しやすい玄関をつくることは、今日すぐできる大切な防災です。
なぜ玄関まわりの片付けが大切なのか
災害時は、落ち着いて行動することが難しくなります。
停電で暗くなる。
揺れで物が落ちる。
雨や風が強くなる。
火災や浸水の危険が迫る。
そのような状況では、普段なら簡単にまたげる物でも、つまずきや転倒の原因になります。
特に夜間や停電時は、足元が見えにくくなります。
玄関に靴や荷物が散らかっていると、避難しようとしたときに転んでしまう可能性があります。
また、地震の揺れで玄関まわりの物が倒れたり、ドアの前をふさいだりすることもあります。
すぐ外へ出たいのに、物が邪魔でドアが開きにくい。
こうした状況は避けたいものです。
玄関は、家の出入り口であると同時に、災害時の避難口でもあります。
だからこそ、日ごろから通りやすい状態にしておくことが大切です。
今日できる備え
まずは、玄関に出ている物を見直してみましょう。
靴は、必要な分だけ出しておき、使わない靴は靴箱にしまいます。
家族の人数が多いと靴が増えやすいですが、避難する通路をふさがないことを意識しましょう。
傘立ても確認してください。
傘が多すぎたり、倒れやすい場所に置いてあったりすると、避難の邪魔になることがあります。
壊れた傘や使っていない傘は整理しておくと、玄関がすっきりします。
段ボール、新聞紙、買い物袋、荷物などを玄関に一時置きしている場合は、早めに片付けましょう。
「あとで片付けよう」と思って置いた物が、いざというときの障害物になることがあります。
また、非常持ち出し袋を玄関近くに置いている場合は、すぐに取り出せるかを確認してください。
奥に押し込まれていたり、上に物が重なっていたりすると、急いでいるときに持ち出しにくくなります。
玄関まわりは、完璧にきれいにする必要はありません。
大切なのは、家族が安全に通れるスペースを確保することです。
家族で確認すること
玄関の片付けは、家族みんなで確認すると効果的です。
「避難するときに通りやすいか」
「夜でもつまずかずに歩けるか」
「非常持ち出し袋はすぐ取れるか」
「靴はすぐ履ける場所にあるか」
「ドアの前に物が置かれていないか」
こうした点を家族で見てみましょう。
特に、小さなお子さんや高齢の家族がいる場合は、通路の広さが大切です。
大人には少しの段差や荷物でも、子どもや高齢の方には危険になることがあります。
また、災害時に履く靴も確認しておきましょう。
地震の後は、ガラスの破片や落下物が床に散らばることがあります。
サンダルやスリッパでは危険な場合があります。
できれば、底のしっかりした靴をすぐ履ける場所に用意しておくと安心です。
夜間に備えて、玄関近くに懐中電灯や足元ライトを置いておくのも良い方法です。
注意したいこと
玄関を片付けるときに注意したいのは、「見た目」よりも「避難しやすさ」です。
おしゃれな収納や飾りを置くことも悪くありません。
しかし、災害時に倒れやすい物、割れやすい物、ドアの開閉を邪魔する物は避けた方が安心です。
花瓶、ガラス製の飾り、背の高い置物などは、地震の揺れで倒れたり割れたりすることがあります。
玄関に置く場合は、落ちたり倒れたりしにくい場所か確認しましょう。
また、玄関の外側も大切です。
マンションやアパートでは、共用廊下に物を置くことが避難の妨げになる場合があります。
自分の家だけでなく、周りの人の避難にも関係します。
戸建て住宅でも、玄関前に植木鉢、自転車、荷物などが多いと、避難や救助の妨げになることがあります。
玄関の内側と外側、両方を確認しておきましょう。
まとめ
玄関まわりを片付けることは、今日すぐできる防災です。
靴を整理する。
傘立てを見直す。
段ボールや荷物を片付ける。
非常持ち出し袋を取り出しやすくする。
ドアの前をふさがない。
こうした小さな行動が、いざというときの避難のしやすさにつながります。
防災は、特別な道具を買うことだけではありません。
普段の暮らしの中で、危険になりそうな場所を少し整えることも大切な備えです。
今日はぜひ、ご家庭の玄関まわりを一度見直してみてください。
災害時には、地域の自治体、気象庁、消防などが発表する最新情報も必ず確認してください。
日ごろの小さな備えが、家族と地域を守る力になります。
防災士(京都府舞鶴市) 森本たかし
