防災の二つの知識欲求

今日の「今日できる防災」は、先日お手伝いした防災講座での気づきについてです。
大山崎町防災士会主催の防災講座に、安田勝防災士のお手伝いとして参加してきました。京都府庁で洪水対策・土砂災害対策などハード・ソフト両面の防災業務に携わってこられた安田さんの講演で、参加者は20名ほど。実際の現場を見て感じたことをお伝えしたいと思います。
会場で参加者の様子を見ていて感じたのは、防災への関心には大きく二つの方向性があるということでした。
一つは、災害がなぜ起こるのか、どんな仕組みで被害が広がるのかを学術的に理解したいという欲求。もう一つは、実際にどうなったらどう行動すればいいのか、具体的な実行動を知りたいという欲求です。
質疑応答などを聞いていると、特に後者へのニーズが強いように感じました。「土壌雨量指数がどのくらいになったら避難を考えるべきなのか」「川の水位がどれくらい上がってきたら危険なのか」。こうした、自分の暮らす地域に当てはめた具体的な判断基準を知りたいという声です。
防災の知識を伝える側としては、この二つの欲求のバランスを意識することが大切だと改めて感じました。仕組みを理解することは納得感につながりますが、それだけでは「結局自分はいつ動けばいいのか」が残ってしまいます。逆に行動基準だけを伝えても、なぜそうすべきかが分からなければ、いざという時に応用が効きません。
次に講座に関わる機会があれば、地域固有の指標(土壌雨量指数や河川水位など)を使った具体的な避難判断の伝え方を、もう少し掘り下げてみたいと思います。
それでは今日はこの辺で!
防災士 安岡 猛
