夏場の飲料水備蓄は多めにしよう

今日の「今日できる防災」は、夏場の飲料水備蓄です。

防災の備えとして、飲料水を用意しているご家庭は多いと思います。
一般的には、1人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分を備えるとよいと言われています。

しかし、夏場は少し多めに考えておくことが大切です。

暑い季節は、汗をかく量が増えます。
災害時に停電が起きてエアコンが使えなくなれば、室内でも熱中症の危険が高まります。
水分をしっかり取れないと、脱水や体調不良につながることがあります。

夏場の水の備えは、命を守るための大切な防災です。

なぜ夏場は多めの水が必要なのか

夏は、普段の生活でも水分を多く使います。

飲み水だけでなく、汗をかいた後の水分補給、薬を飲むための水、赤ちゃんのミルク、高齢の方の水分補給など、家庭によって必要な量は変わります。

さらに災害時には、停電で冷房が使えないことがあります。
扇風機もエアコンも使えない状態で、暑い室内にいると、体力がどんどん奪われます。

特に注意が必要なのは、子ども、高齢の方、持病のある方です。
のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分を取る必要があります。

「水は少しあれば大丈夫」と考えるのではなく、夏場は多めに備えておくことが安心につながります。

今日できる備え

まずは、家にある飲料水の量を確認してみましょう。

家族の人数に合わせて、どれくらい必要かを考えます。

目安は、1人1日3リットルです。
4人家族なら、1日で12リットル。
3日分なら36リットル。
7日分なら84リットルになります。

数字で見ると多く感じるかもしれません。
でも、水は飲むだけでなく、体調を守るためにも必要です。

夏場は、この目安より少し多めに考えておくと安心です。
ペットボトルの水を箱買いして、普段から少しずつ使いながら買い足す方法がおすすめです。

いわゆるローリングストックです。
古いものから使い、使った分を買い足すことで、無理なく備蓄を続けることができます。

家族で確認すること

飲料水の備蓄は、家族で確認しておくことが大切です。

「水はどこに置いてあるか」
「何日分あるか」
「誰が買い足すか」
「夏場は少し多めに置いているか」
「高齢の家族や子どもに必要な量は足りているか」

こうしたことを話し合っておきましょう。

水は重いので、一か所にまとめすぎると取り出しにくいことがあります。
玄関近く、台所、寝室の近くなど、生活しやすい場所に分けて置くのもよい方法です。

また、車を使う家庭では、車内に少量の水を置いておくと役立つ場合もあります。
ただし、夏の車内は高温になるため、長期間置きっぱなしにせず、こまめに入れ替えるようにしましょう。

注意したいこと

災害時にトイレが使えないことを心配して、水分を控えてしまう方がいます。

しかし、夏場に水分を控えるのは危険です。
脱水や熱中症につながることがあります。

特に高齢の方は、のどの渇きを感じにくい場合があります。
家族で声をかけ合い、こまめに水分を取るようにしましょう。

また、水だけでなく、経口補水液やスポーツドリンクなども少し備えておくと安心です。
汗を多くかいたときには、水分だけでなく塩分も必要になることがあります。

ただし、持病がある方や塩分・糖分の制限がある方は、医師や薬剤師の指示に従ってください。

京都府舞鶴市のように、夏場の暑さと台風・大雨への備えが重なる地域では、飲料水の備蓄は家庭防災の基本になります。
防災士としても、水の備えは「後回しにしないでほしい備え」の一つです。

まとめ

夏場の飲料水備蓄は、今日すぐできる防災です。

1人1日3リットルを目安にする。
夏場は少し多めに備える。
家族の人数に合わせて必要量を確認する。
古いものから使い、使った分を買い足す。
高齢の方や子どもには、こまめな水分補給を意識する。

水は、災害時の命を守る基本です。

今日はぜひ、ご家庭の飲料水がどれくらいあるか確認してみてください。
足りない場合は、次の買い物で1箱だけでも買い足しておくと安心です。

災害時には、地域の自治体、気象庁、消防などが発表する最新情報も必ず確認してください。
日ごろの小さな備えが、家族と地域を守る力になります。

防災士 森本たかし(京都府舞鶴市)