帰宅できない時の避難場所を家族で調べておこう

今日の「今日できる防災」は、帰宅できない時の避難場所の確認です。
災害は、自宅にいる時だけ起きるとは限りません。
会社にいる時、学校にいる時、買い物中、通勤・通学の途中で起きることもあります。
大きな地震や大雨、台風、交通機関の停止などが起きると、すぐに自宅へ帰れない場合があります。
その時に大切なのは、無理に帰ろうとすることではありません。
まずは自分のいる場所で安全を確保し、必要に応じて近くの避難場所を確認することです。
家族がそれぞれ別の場所にいる時でも、どこに避難するのか、どう連絡を取るのかを事前に話し合っておくと、災害時の不安を減らすことができます。
なぜ帰宅できない時の備えが必要なのか
災害時には、道路や鉄道が止まることがあります。
橋やトンネルが通れなくなることもあります。
大雨で道路が冠水したり、土砂災害の危険が高まったりすることもあります。
そのような状況で、無理に歩いて帰ろうとすると、かえって危険な場所に近づいてしまう場合があります。
特に夜間、悪天候、停電時は注意が必要です。
普段なら歩ける道でも、災害時には安全とは限りません。
会社や学校にいる場合は、まずその場所の安全確認や指示に従うことが大切です。
その上で、必要に応じて近くの避難場所や一時滞在施設を確認しておきましょう。
今日できる備え
まずは、家族それぞれの生活場所を確認してみましょう。
・自宅
・会社
・学校
・保育園や幼稚園
・よく行くスーパー
・習い事の場所
・通勤・通学の経路
それぞれの場所の近くに、どんな避難場所があるかを調べておきます。
自治体のホームページや防災マップ、ハザードマップを使えば、避難所や避難場所を確認できます。
スマートフォンで「地域名 避難場所」「地域名 防災マップ」と検索してみるのもよい方法です。
京都府舞鶴市のように、山、川、海が近い地域では、場所によって注意すべき災害が変わります。
会社や学校の近くでは安全でも、自宅までの道が危険になることもあります。
家庭防災として、自宅だけでなく、家族が日中いる場所の危険も確認しておくことが大切です。
家族で確認すること
避難場所を調べたら、家族で共有しましょう。
「お父さんの職場の近くなら、どこに避難するか」
「お母さんの職場の近くなら、どこに避難するか」
「子どもの学校では、災害時にどう行動するのか」
「帰れない時は、無理に移動しないのか」
「連絡が取れない時は、どこで待つのか」
こうしたことを、普段のうちに話しておくことが大切です。
特に子どもの場合は、学校の防災ルールを確認しておきましょう。
災害時に保護者が迎えに行く必要があるのか、学校で待機するのか、引き渡しの方法はどうなっているのか。
学校から配られている防災関係の案内も、一度見直しておくと安心です。
会社の場合も、災害時の待機場所、帰宅ルール、安否確認方法を確認しておくとよいでしょう。
連絡方法も一緒に決めておく
避難場所を調べるだけでなく、連絡方法も一緒に決めておきましょう。
災害時は電話がつながりにくくなることがあります。
スマートフォンの充電が切れる場合もあります。
家族の電話番号、メールアドレス、LINEの連絡先、職場や学校の連絡先は、紙にも書いておくと安心です。
非常持ち出し袋、財布、通学かばん、職場の引き出しなどに入れておくと、スマートフォンが使えない時にも役立ちます。
また、公衆電話を使う可能性も考えて、テレフォンカードや小銭を用意しておくと安心です。
「まずは安全な場所にいること」
「無理に帰らないこと」
「連絡が取れなくても、事前に決めた場所で待つこと」
このようなルールを家族で共有しておきましょう。
注意したいこと
災害時に「家族が心配だからすぐ帰る」と考えるのは自然なことです。
しかし、道路や橋、川沿い、山沿いが危険な状態になっている場合があります。
特に大雨や長雨の時は、土砂災害、浸水、河川の増水に注意が必要です。
地震の後は、建物の倒壊、ガラスの落下、道路の損傷にも注意が必要です。
無理に移動するよりも、まずは安全な場所にとどまる方がよい場合もあります。
また、避難場所には種類があります。
一時的に身を守る場所、避難生活を送る場所、災害の種類によって適した場所などが違う場合があります。
必ず自治体の防災情報やハザードマップで確認してください。
まとめ
帰宅できない時の避難場所を家族で調べておくことは、今日すぐできる防災です。
災害は、自宅にいる時だけ起きるとは限りません。
会社、学校、外出先、通勤・通学の途中で起きることもあります。
家族それぞれが日中いる場所の近くに、どんな避難場所があるのか。
帰れない時はどうするのか。
無理に移動しない判断をどうするのか。
連絡が取れない時はどうするのか。
これを事前に話し合っておくだけで、災害時の行動は大きく変わります。
今日はぜひ、家族で会社や学校の近くの避難場所を調べてみてください。
災害時には、地域の自治体、気象庁、消防などが発表する最新情報も必ず確認してください。
日ごろの小さな備えが、家族と地域を守る力になります。
防災士 森本たかし(京都府舞鶴市)
