最終更新日:2026年8月31日

2026年8月、全国各地で記録的な大雨が相次いでいます。

8月13日から14日にかけて千葉県では線状降水帯による記録的な豪雨が発生し、道路やアンダーパスの浸水、住宅への浸水など、大きな被害が発生しました。千葉市では24時間降水量367mmを観測し、各地で道路冠水や車両の水没なども発生しています。

そして8月29日からは福井県でも大雨となり、8月30日には福井市、大野市、勝山市にレベル5大雨特別警報が発表されました。

気象庁は、

「特別警報が発表されてから避難するのでは手遅れとなります」

として、危険が高まる前から行動するよう呼びかけています。

福井県でも大雨に伴い、道路情報や河川水位、公共交通機関の運行状況などについて随時情報提供が行われました。

会社として「いつ帰らせるのか」を決めておく

今回の福井県をはじめとする豪雨を見て、改めて考えたことがあります。

それは、

「大雨になったとき、会社として従業員をいつ帰らせるのか」

という問題です。

災害が発生してから、

「今日は早く帰った方がいいかな」

と考えていたのでは遅い場合があります。

特に弊社、株式会社DIYSTYLEでは、従業員全員が自動車で通勤しています。

大雨になれば、

  • 道路の冠水
  • アンダーパスの浸水
  • 河川の増水
  • 土砂災害
  • 通行止め

などによって、出勤時には通れた道路が、帰宅時には通れなくなっている可能性があります。

実際、千葉豪雨でも道路やアンダーパスの浸水が発生し、多数の自動車が被害を受けました。

だからこそ、

「危険になったら帰る」のではなく、
「危険になる前に帰る」

という考え方が必要だと思います。

株式会社DIYSTYLEの新しい大雨ルール

そこで今回、弊社ではBCP(事業継続計画)の一環として、**「大雨時の出勤・退社ルール」**を新たに策定しました。

基本的な考え方は非常にシンプルです。

レベル3警報

原則として出勤します。

ただし、自宅周辺や通勤経路で道路冠水、通行止め、河川増水、土砂災害などの危険がある場合は、会社へ連絡したうえで出勤を見合わせても構わないことにしました。

また、出勤する場合も通勤途中の気象情報や道路情報に注意します。

勤務中については、いつも通り時間いっぱいまで仕事をするのではなく、

必要な仕事をできるだけ早く終わらせ、早めに退社できるよう準備する

こととしました。

レベル4危険警報

原則として出勤停止です。

すでに出勤している場合についても、業務を速やかに終了し、原則即時退社とします。

ただし、すでに道路冠水や通行止めが発生するなど、帰宅すること自体が危険になってしまった場合は、無理に車を走らせず、安全な場所で待機します。

仕事より安全を優先する

会社を経営していれば、当然ながら仕事も大切です。

弊社はインターネット通販を行っていますので、注文をいただけば商品を発送しなければなりません。

しかし、発送が半日、あるいは1日遅れることと、従業員が豪雨の中を危険を冒して帰宅することを比べれば、どちらを優先すべきかは明らかです。

荷物は翌日でも発送できます。
人の命は取り返せません。

また、社員側からすると、

「会社から帰れと言われていないから帰りにくい」

「大雨だけど休んでいいのか分からない」

という状況もあると思います。

だからこそ、災害が起きたときにその都度判断するのではなく、平常時に会社としてルールを決めておくことが大切だと考えました。

中小企業だからこそ簡単なBCPから始めればいい

BCPというと、

「大企業が分厚いマニュアルを作るもの」

というイメージがあるかもしれません。

しかし私は、中小企業ほど簡単なところから始めればいいと思っています。

例えば、

大雨になったら誰が判断するのか。
どの段階で出勤を止めるのか。
どの段階で社員を帰すのか。

これを決めておくだけでも立派な防災対策です。

今回、株式会社DIYSTYLEでは、

レベル3=原則出勤。ただし危険なら無理をしない。仕事を早く終わらせ、早めの退社を準備する。

レベル4=原則出勤停止。勤務中なら速やかに業務を終了して退社する。

というルールを決めました。

もちろん会社の所在地や業種、社員の通勤方法によって、適切なルールは異なります。

ですから、これがすべての会社にとって正解だとは思いません。

ただ、

「自分の会社では、大雨になったらどうするのか」

を考えるきっかけにはなると思います。

今回策定したルールが、中小企業や事業所の防災・BCPを考える際の一つの参考になれば幸いです。

災害が起きてから考えるのではなく、何も起きていない今だからこそ決めておく。

会社の防災も、まずはそこからだと思います。