新たな防災ワード:酷暑日とは?

今日の「今日できる防災」は、新たな防災ワード「酷暑日」についてです。

皆さんは「酷暑日」という言葉を聞いたことがありますか。

気象庁は、最高気温が40℃以上の日の名称を「酷暑日」と決定しました。
これまで、最高気温が25℃以上の日は「夏日」、30℃以上の日は「真夏日」、35℃以上の日は「猛暑日」と呼ばれてきました。
そして、40℃以上の日を表す言葉として、新たに「酷暑日」が使われることになりました。

40℃という気温は、ただ暑いというレベルではありません。
命に関わる危険な暑さです。

これからは、大雨や台風、地震だけでなく、暑さも防災として考える必要があります。

酷暑日とは何か

酷暑日とは、最高気温が40℃以上の日のことです。

35℃以上の「猛暑日」でも、熱中症の危険は高くなります。
それをさらに上回る40℃以上となれば、外にいるだけで体に大きな負担がかかります。

日なたでは、実際の気温以上に暑く感じます。
アスファルトやコンクリートの照り返しも強くなり、地面に近い子どもやペットは、大人以上に暑さの影響を受けやすくなります。

また、室内でも安心はできません。
エアコンを使わずに我慢していると、家の中でも熱中症になる危険があります。

酷暑日は、屋外だけでなく、家庭の中でも注意が必要な日です。

なぜ酷暑日への備えが大切なのか

近年、夏の暑さは年々厳しくなっています。

気象庁も、40℃を超える気温が毎年のように観測される状況を受け、最高気温40℃以上の日に新たな名称を定めました。
これは、暑さが災害級の危険として、より分かりやすく伝えられるようにするためでもあります。

暑さは、地震や台風のように大きな音を立ててやってくるわけではありません。
しかし、気づかないうちに体力を奪い、熱中症につながります。

特に注意が必要なのは、

・高齢の方
・小さな子ども
・持病のある方
・屋外で働く方
・部活動やスポーツをする子ども
・ペット

です。

酷暑日は、「少し暑い日」ではなく、「命を守る行動が必要な日」と考えましょう。

今日できる備え

まずは、天気予報を見るときに、最高気温を確認する習慣をつけましょう。

「今日は暑そうだな」だけではなく、
「最高気温は何度か」
「猛暑日なのか」
「酷暑日になる可能性があるのか」
を確認することが大切です。

酷暑日が予想される日は、できるだけ日中の外出や作業を避けましょう。
買い物や用事は、朝や夕方の比較的涼しい時間にずらすことも考えてください。

家の中では、エアコンを適切に使いましょう。
電気代が気になる方もいると思いますが、命と健康を守るためには、我慢しすぎないことが大切です。

また、飲料水、スポーツドリンク、経口補水液などを確認しておくことも大切です。
汗をかくと、水分だけでなく塩分も失われます。
普段の予防には水やスポーツドリンク、脱水が心配なときには経口補水液を使うなど、状況に応じた備えを考えておきましょう。

家族で確認すること

酷暑日は、家族で声をかけ合うことが大切です。

「高齢の家族はエアコンを使っているか」
「子どもは水分を取っているか」
「外遊びや部活動の予定は大丈夫か」
「ペットのいる場所は暑くなりすぎていないか」
「夜も室温が高くなっていないか」

こうしたことを家族で確認しておきましょう。

高齢の方は、暑さやのどの渇きを感じにくいことがあります。
「暑くないから大丈夫」と言っていても、室温が高くなっている場合があります。

小さな子どもも、遊びに夢中になると水分補給を忘れがちです。
時間を決めて水分を取るように、周りの大人が声をかけることが大切です。

ペットも同じです。
暑い部屋や車内に残すことは危険です。
水を切らさないようにし、涼しい場所で過ごせるようにしましょう。

注意したいこと

酷暑日は、無理をしないことが一番の対策です。

「少しだけだから」
「昔はこれくらい我慢していた」
「まだ大丈夫」

そう思って無理をすると、熱中症につながることがあります。

暑さの感じ方は人によって違います。
また、同じ人でも、その日の体調や睡眠不足、疲れ、食事の状態によって、熱中症のなりやすさは変わります。

めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、体のだるさ、汗が止まらない、または汗が出ない、意識がぼんやりする。
こうした症状がある場合は、涼しい場所へ移動し、体を冷やし、水分と塩分を補給してください。

自分で水分が取れない、呼びかけへの反応がおかしい、症状が強い場合は、すぐに医療機関や救急相談につなげることが大切です。

京都府舞鶴市のように、夏の暑さに加えて台風や大雨への備えも必要な地域では、暑さ対策も家庭防災の一つです。
防災士としても、酷暑日は「外に出るかどうかを考え直す日」として意識してほしいと思います。

まとめ

酷暑日とは、最高気温が40℃以上の日のことです。

これは、ただ暑い日ではありません。
命に関わる危険な暑さの日です。

天気予報で最高気温を確認する。
日中の外出や作業を避ける。
エアコンを適切に使う。
水分と塩分をこまめに取る。
高齢の家族、子ども、ペットに声をかける。
無理をしない。

これらは、今日からできる防災です。

暑さも災害として考える時代です。
今日はぜひ、酷暑日に備えて、飲み物、室温、家族の過ごし方を確認してみてください。

災害時には、地域の自治体、気象庁、消防などが発表する最新情報も必ず確認してください。
日ごろの小さな備えが、家族と地域を守る力になります。

防災士 森本たかし(京都府舞鶴市)