今日の「今日できる防災」は、熱中症になった時に冷やす部分の確認です。

夏場の防災で忘れてはいけないのが、熱中症対策です。

災害時には、停電でエアコンが使えなくなることがあります。
避難所や車中泊、屋外での片付け作業などで、暑い場所に長くいることもあります。

そのようなときに、めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、体のだるさ、大量の汗、筋肉のけいれんなどが出た場合は、熱中症の可能性があります。

熱中症が疑われるときは、まず涼しい場所へ移動することが大切です。
そして、衣服をゆるめ、体を冷やします。

このとき、どこを冷やすとよいのかを知っておくと、いざというときに慌てずに対応できます。

冷やす場所は「首・わきの下・足の付け根」

熱中症が疑われるときに冷やしたい場所は、主に次の3か所です。

・首の周り
・わきの下
・足の付け根

これらの場所には、太い血管が体の表面近くを通っています。
そのため、冷たいタオル、保冷剤、氷のう、冷えたペットボトルなどで冷やすことで、体の熱を下げる助けになります。

「おでこを冷やす」イメージを持っている方も多いかもしれません。
もちろん、おでこを冷やすと気持ちはよいです。
しかし、体の熱を下げる目的では、首、わきの下、足の付け根を冷やすことを意識しましょう。

今日できる備え

まずは、家に体を冷やすためのものがあるか確認してみましょう。

用意しておくとよいものは、次のようなものです。

・保冷剤
・氷のう
・冷却タオル
・タオル
・スポーツドリンク
・経口補水液
・飲料水
・うちわ
・携帯扇風機

保冷剤は、冷凍庫にいくつか入れておくと便利です。
ただし、保冷剤や氷を直接肌に当て続けると、冷えすぎて皮膚を傷めることがあります。
タオルで包んで使うようにしましょう。

冷えたペットボトルも、いざというときには体を冷やす道具になります。
首、わきの下、足の付け根に当てやすいので、夏場は飲み物を少し多めに備えておくと安心です。

京都府舞鶴市のように、夏の暑さに加えて台風や大雨への備えも必要な地域では、飲料水と暑さ対策用品をセットで考えておくことが家庭防災につながります。

家族で確認すること

熱中症は、本人が気づきにくいことがあります。

特に高齢の方は、暑さやのどの渇きを感じにくい場合があります。
子どもは遊びに夢中になって、水分補給を忘れることがあります。

家族で、

「暑い日は無理をしない」
「のどが渇く前に水分を取る」
「体調が悪いときは早めに言う」
「熱中症が疑われたら、首・わきの下・足の付け根を冷やす」
「経口補水液はどこに置いてあるか」

を確認しておきましょう。

避難生活や停電時には、いつも以上に家族同士の声かけが大切です。

注意したいこと

熱中症が疑われるときは、冷やすだけでなく、涼しい場所へ移動することが大切です。

エアコンの効いた室内。
日陰。
風通しのよい場所。
車の中ではなく、できるだけ涼しい建物の中。

まずは暑い環境から離れましょう。

水分を取れる場合は、少しずつ水分と塩分を補給します。
大量に汗をかいたときはスポーツドリンク、脱水が心配なときは経口補水液が役立つ場合があります。

ただし、意識がぼんやりしている、自分で水分が飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、けいれんがある、体温が高い、症状が強い場合は、無理に飲ませず、すぐに救急につなげてください。

熱中症は、早めの対応が大切です。
「少し休めば大丈夫」と我慢しすぎないようにしましょう。

まとめ

熱中症になった時に冷やす部分は、首、わきの下、足の付け根です。

この3か所は太い血管が体の表面近くを通っているため、体を冷やすときに大切な場所です。

涼しい場所へ移動する。
衣服をゆるめる。
首、わきの下、足の付け根を冷やす。
水分と塩分を補給する。
症状が強いときは救急につなげる。

これを知っておくだけでも、夏場の安心につながります。

今日はぜひ、ご家庭に保冷剤、タオル、飲料水、スポーツドリンク、経口補水液があるか確認してみてください。
災害時には、地域の自治体、気象庁、消防、医療機関などが発表する最新情報も必ず確認してください。

日ごろの小さな備えが、家族と地域を守る力になります。

防災士 森本たかし(京都府舞鶴市)